<社会人と専門学校>
二年制以上のあくまでも、独り言やけどね・・・・ (介護福祉士養成校在学中の思い) 専門学校は具体的な職業、職種に直結した教育(職業教育)を行う「学校」であること。その意味でも「自分は〜を目指したい。そのためにはゼロから着実に学びたい」という人に向いているのが専門学校だ。 民間の教育機関である各種スクールとの違いは、専修学校・各種学校の場合は都道府県知事の認可を受けた「認可校」であるということ。さらに言えば、専門学校も大学卒業の『学士』、大学院卒業の『修士』と同様、一定の要件(修業年限2年以上、授業時間が1700時間以上、試験により成績評価・卒業認定を行う)を満たした場合には『専門士』という称号が与えられる。 つまり「何を学んだのか」「どんな技術を持っているのか」を正当に評価してくれる立派な学歴にもなる。 専門的な学習は、業界の流れや目指す仕事を取り巻く環境といった“情報”を得る場ともなり、それらを知識として吸収することで、その分野における広い視野や教養を身に付けることに集中できる。 社会経験のある人であれば、より幅広い観点から学ぶことの大切さというのは経験的に理解できるが、若い学生(高等学校新卒者に多い)にとっては、反発や受け入れがたいことなのかもしれない。 中年以上の社会人出身者が専門学校で学ぶ事は、知識や技術だけでなく、若者の「心理や時代」を間直に見られる絶好の機会であり。生きた人間学を学べる機会でもあるとおもう。 高卒という学歴を対象とした専門学校の専従教員が「教員」という肩書きにこだわって「スペシャリスト育成」と「普通教育」とを混同している状態だと実に嘆かわしいことになる。 専門学校で学ぶということは、決して他の進学部門の逃げ道(よく言われるところの大学進学できない人の逃げ道というような吹聴)でありえないのだから「普通教育」はしなくても良いのだ。 学ぶ者も教える者も、スペシャリストという「意識」の点で平等であり、お互いを尊重し合う大人として接するべきで、高等学校教育の延長では決して無いのであるから、育成段階では厳しく、その過程の学習(学校)システム説明等については優しく詳しく行うべきである。 専門学校は今後社会人に対して、より開かれたものになるべきであり、高卒という学歴を対象とした専門学校で教える指導教員は、「子供の教育」というスタンスでは無く、そこで学ぶ者すべてに「スペシャリスト育成」という観点から「成人に対する教育」というスタンスで臨むべきである。 遅咲きの「ケアワーカー生徒」(2003年4月付け記載)が生意気なことを書いているが、 社会人だからこそ、柔軟な心をもって、常に何事にも挑戦しつづけていきたいものだ。 2003年4月19日 |